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「建通新聞」 2025年11月4日付 朝刊1面 掲載内容
マスコミ取材:「明日の星」
梅澤 幸大郎<施工管理業務>台東区に拠点を構える新三平建設は、天保年間に材木商として創業した。
長い歴史を通じて培った豊富な経験に裏打ちされた確かな技術で、今は共同住宅の施工などで実績を重ね、地域の信頼を得ている。
入社2年目の梅澤幸大郎さんは、葛西工科高校を卒業後、中央工学校に進学。
「高校生の頃から当社への入社を考えていた」という期待の若手だ。現在の仕事内容や今後の展望を聞いた。なぜ建設業を目指そうと思ったのか
文京区の出身で電気設備会社を経営する父、高校で電気工学を教える兄の影響を受け工業高校へ進学した。
もともと、ものづくりが好きだったし、建物に興味があったので自分は建築学科を選んだ。会社を知ったきっかけとは
高校で進学クラスを選択したが、進路指導室で新三平建設のパンフレットを見て以来、魅力を感じていた。その後、中央工学校に進学し、4年次に参加した合同説明会では当社の企業説明を受け、現場も訪問した。
企業実績や社内の雰囲気の良さにも引かれ、入社を決めた。同じ学校を卒業した先輩社員の活躍も心強かった。
同級生も一緒に入社し、同期として切磋琢磨しながら働いている。仕事で心掛けていることはあるか
積極的に周囲とのコミュニケーションを図っている。入社して最初の現場は、大田区池上に新築した共同住宅。
分からないことは一つ一つ、先輩社員や作業員の方に質問し、覚えることに集中した。
時には叱られることもあったが、みんな根気強く教えてくれた。
会話が多い時にこそ仕事がスムーズに進み、現場の雰囲気も良くなったと感じる。
現在は、台東区清川の現場で11階建ての共同住宅の施工に携わっている。
自分にできることが増え、成長を実感できる時がうれしい。会社の強みは何か
チームワークがある。
多くの作業員が出入りする現場で、同時に進む作業を把握し、管理する先輩社員の姿に驚かされる。
また、地域に根付いているため、社外の人とも深く関われることも強み。
『ずっと一緒に仕事をしたい』と思える仲間にも恵まれた会社だと思う。今後の展望を教えてほしい
現場経験を通じて可能な限りの知識を吸収し、『一人でできること』を一つずつ増やしていく。
いつか教える側の立場になったときのことを考え、若手が質問しやすい雰囲気と環境を築いていきたい。
でも、今の目標は施工管理技士1級の資格を取得すること。
取得に向け、先輩社員にアドバイスをもらいながら仕事の合間や休日に勉強に励んでいる。